お風呂場の天井裏をサーバールームにしてみよう
こんにちは。
最近はスマートフォンの普及で、自宅に無線ルーター(Wi-Fi)が設置されている方が多いと思います。またNAS(ネットワークアタッチドストレージ)が以前に比べてものすごく安価(1TBで1万数千円くらい)なので、1TBくらいのものを購入して使用している方も多いのではないでしょうか。
うちでも無線ルーターとNASを使っていたのですが、置き場所に少々困っていました。
ネットワークさえ繋がっていれば家のどこに設置しても同じなので、いろいろ検討した結果、お風呂場の天井裏に設置するのが最適解であるとの結論に達しました。
半年間運用して問題なかったので、やってみたことをまとめました。
※実施は自己責任でお願いいたします (^^;
Contents
前提条件
お風呂場の天井を開くと天井裏に電源・LANケーブルが配線してあるような住居であることが前提条件ですので、興味のある方はご自宅を確認してみてください。
写真のように天井の蓋をずらすとそこに異世界が広がっているかもしれません。
ちなみにこの写真は筆者の自宅マンションですが、電源あり、ネットワークケーブルありの当たり空間でした。
設置した機器
というわけで以下の機器をこの空間に移動させました。
- 無線ルーター(Logitec LAN-WH300N/DGR)
- NAS(BAFFALO Link Station LS-V2.0TLJ)
- USB外付けハードディスク(NASのバックアップ用)
予想以上のサーバールーム感です。これは期待できそう(?)。
メリット
これらの機器を天井裏に置いたときのメリットを思いつくままに列挙してみました。
生活スペースを全く使わなくて済む
これは読んでそのままですが、本来遊んでいた天井裏のスペースを利用するので、生活スペースを一切使わないで済みます。ただでさえ狭い自宅の空間ですので、有効に使いたいですよね。
不意の転倒などの心配が少ない
PCのそばなどに置いておくと、何かの拍子に物がぶつかって機器が転倒してしまったりする危険性があります。
天井裏に置くことで、そのリスクから解放されます。
ただし最近多い地震には注意が必要かもしれません。写真では無線ルーターもNASも立てて置いてありますが、普段は地震に備えて寝かせるのもありです。
Wi-Fi の電波を家中に平均的に届くようにできる(かもしれない)
Wi-Fi の通信は、近すぎるとエラーが発生しやすくなるらしいので、無線ルーターは人が近寄らない場所に設置したほうがよいようです。
また、Wi-Fiの電波ができるだけ家中に平均的にとどくような場所(=家の中心)に設置できれば、無駄に出力の大きい機器を用意する必要もなRくなります。
(位置にもよりますが)天井裏は程よい距離感があって、無線ルーターの設置場所に適していると思います。
マンションの構造の理解につながる(かもしれない)
普段、天井裏を覗く機会はあまりないですが、覗いてみると意外な発見があって楽しいです。自分の場合は、同じ場所で電話線やテレビのアンテナの分配器を発見してワクワクしました。
湿度は大丈夫なのか?
お風呂場の天井裏に電子機器を設置するとなると、一番心配になるのは湿度です。ちょっと考えると、電源や他の配線があるのだから、それなりの通気性・機密性は当然確保されているとは思うのですが、確信はもてませんでした。
というわけで、湿度計を設置し、入浴の前後で湿度に変化があるかどうか検証してみました。
入浴前の天井裏(湿度20%)
入浴後の天井裏(湿度20%[ほぼ変化なし])
入浴後の浴室(湿度20→80%)
結果、入浴の前後で、浴室には著しい変化があったものの、天井裏の湿度には目に見えた変化はないことが確認できました。
これで一安心ですね!
気づいたこと
いいことずくめ・・・、と言いたいところでしたが、何点か気になることがありました。
機器のファンの音が微妙に聞こえる。
表記のNASはファンの付いているタイプなのですが、天井裏に置いてみると、蓋を閉じても音がかすかに聞こえてしまいました。
ただ、もともとマンションの24時間換気の音も同程度しているので、自分はそれほど気になりませんでした。
何かあったとき面倒
機器の調子が悪かったりして、再起動したくなることなどがありますが、そんなときに見に行くのがちょっとだけ面倒です。
天井裏にホコリ(?)がたまっていた。
本来誰も覗かないところだからでしょうか。天井裏にはホコリのようなものが積もっていました。これが建築時に発生したものなのか、外部から入ってきたものなのかわかりませんが、結構ありました。気になる方は、まず雑巾掛けしたほうがよいかもしれません。
最後に
というわけで、天井裏はホコリがたまっていたり、意外と音が漏れてくるものの、うまく「サーバールーム」として利用できれば生活スペースの節約になります。
とりえあえず、ご自宅の天井裏を覗いてみることをお勧めします。(^^;
火災の原因になるのでやめましょう