もう元々これが冥王星だったことにしたらみんな幸せになると思う

こんにちは。

今朝こんなニュースが飛び込んできました。

太陽系に「第9番惑星」存在か  米チーム発表(AFP=時事) – Yahoo!ニュース 

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何と太陽系にまだ知られていなかった、新たな惑星が存在するのかもしれないというニュースです。なんかロマンがありますね。

しかし新惑星が「第9惑星」だと聞いて不思議な感じがしませんか?

自分はアラフォー世代なのですが、太陽系の惑星といえば「水金地火木土天海冥(すい・きん・ち・か・もく・ど・てん・かい・めい)」と教わりました。もう小さい頃に覚えたので一生忘れそうにないです。

そう我々の世代では「第9惑星」といえば冥王星でしたよね?

(^^;

冥王星「降格」による「冥王星ロス」

そんな中、2006年に国際天文学連合は惑星の定義を見直し、それまで惑星とみなしていた冥王星は「準惑星」に「降格」されてしまいました。というのも、冥王星は他の惑星に比べて極端に小さく、軌道も傾いていたことなどが問題視されていて、それまでの区分だと他の天体(ケレスなど)が惑星ではないことが、うまく説明できなくなっていたようなんですよね。

ですので、今太陽系の惑星は?と言われたら「水金地火木土天海」の8つということなんですよね・・・。

未だに慣れません・・・。

もうおっさんにこれ以上新しいことを覚えさせないでください・・・。

他にも、原子番号92〜94の元素はそれぞれ「ウラン」「ネプツニウム」「プルトニウム」ですが、それぞれ惑星の「ウラノス(天王星)」「ネプチューン(海王星)」「プルートー(冥王星)」からとった名前だったのですが、この元素〜惑星の対応も崩れてしまいました。

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元祖第9惑星「冥王星」
By NASA/JHUAPL/SWRI (solarsystem.nasa.gov) [Public domain], via Wikimedia Commons

また、Wikipedia によると『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』の作者である松本零士先生は「理論的には正しいが、人々が持つ宇宙への夢に対する配慮に欠けた決定である」と発言したそうです。

そう、1930年から2006年まで、76年にもわたって惑星だった冥王星が惑星でなくなったので、いろいろなところに影響が出ているのです。

新しく見つかったやつを「冥王星」だったことにすればみんな幸せ?

 

幸いにして、「冥王星」という名前の付いた惑星が存在しさえすれば、多くの不整合が解決されます。(笑)

  • 「水金地火木土天海冥」は覚え直さないでいい。太陽系の惑星は9個!
  • 原子番号92〜94の並びと、最外殻惑星の並びも復活!
  • 「宇宙戦艦ヤマト」とか「銀河鉄道999」の冥王星の描かれ方はちょっと不明ですが、たぶん大きさとか書かれていないので大丈夫ではないでしょうか。

なので、今回見つかったやつを改めて「冥王星」と呼ぶことにしたらみんな幸せになるような気がするのですがいかがでしょうか?

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 新冥王星(提案)

今までのちょっとサイズが小さかった冥王星は「2016年まで冥王星と呼ばれていた天体」として記録しておきます。

冥王星の発見者には配慮しつつ

まあ本当にそんなことをすると冥王星の発見者クライド・トンボーなどに対する配慮が欠けるような気がとてもします。

そうは言ってもローマ神話で「冥界の王」という2つとないほどに重厚な名前ですので、もしも今回見つかった天体が本当に惑星の定義を満たすのであれば、名前の移行を検討してみても良いかなと思います。

彼が76年間惑星と見なされた天体の発見者であった事実は変わりませんので・・・。

 

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