Cocos2d-x陣営の切り札?Cocos Creator を触ってみました
こんにちは。
ゲームアプリ開発のプラットフォームとしては、1年くらい前までは Cocos2d-x と Unity が半々くらいで、残り少数(Flash, Unreal Engine など)他のものが占めていた印象があります。(個人的な印象)
しかし Unity が去年(2015年) Unity 5 のリリース時にほとんどの機能を無料で使用できるように改定したあたりから、Unity のシェアが急拡大してきた気がします。
Cocos2d-x はこのまま消えてしまうのか・・・。
一部でそんな悲観的な憶測すら流れていましたが、2016年3月7日になって、Cocos Creator なる Cocos2d-x をベースにした統合開発環境のパブリックベータ版が公開されました。
今日さっそくダウンロードして、1日触ってみましたのでその印象をまとめてみました。
Contents
ダウンロード
以下のページからダウンロードできます。
Cocos Creator Public Beta
http://blog.cocos2d-x.org/2016/03/announcing-the-cocos-creator-public-beta/
インストール
試したのは Mac 版バージョン 0.7.1 です。ダウンロードした zip ファイルを解凍すると app ファイルができます。(ちょっと恐いですが)app ファイルを /Application に移動させればインスール完了です。
起動
起動するとログインを求められます。Cocos2d-x のデベロッパー登録してある方は、そのメールアドレスを使ってログインできるはずです。そうでない方はアカウントを作成しないと起動できないようです。
空のプロジェクトか、Hello World などのサンプルプロジェクトが選べます。
試したこと
試しながらツイートしていたので、それを引用しながら紹介します。(^^;
画面デザイン/アニメーションの作成
おお、コードを一切書かずにアニメーションできた!!
Un◯ty みたいだ!(笑#cocoscreator #cocos2dx pic.twitter.com/VVloawiXF9— TOME (@shinhirota) 2016年3月11日
イベントの取得
簡単にマウスイベントとれた
いいかんじ#CocosCreator #cocos2dx pic.twitter.com/5z3DtJ4kLZ— TOME (@shinhirota) 2016年3月11日
別アニメーションの起動/動的なノードの生成(プレハブの利用)
昔作ったアプリの素材で
・アニメ再生
・クリックイベント取得
・別アニメ再生
・動的なノード生成
までコード10行くらいでできた
「プレハブ」って概念できたけど、Unityをパクってますよね? (^^;#CocosCreator pic.twitter.com/yQSsYTiOVE— TOME (@shinhirota) 2016年3月11日
試していないこと
ネイティブへのビルドは試しませんでした。
メニューを見る限り、
- Web
- iOS
- Android
- Mac OS X
など向けにビルドができるようなのですが、今回は Web でのビルドしか試しませんでした。
良さそうな点
以前 Cocos Builder を試したのですが、細かいバグが多く、Cocos2d-x/JS でのコーディングも結構必要でした。
しかし Cocos Creator に至って、かなりコーディングの必要が減っています。可能性を感じる環境です。
気になった点
「パブリックベータ」なので仕方ないのかもしれませんが、動作があまり安定していない気がしました。ウインドウを開き直すと動きが改善したりしたことは何度もありました・・・。
効果音鳴らそうと思ってドキュメントの Audio Asset という項を見たのですが「Coming Soon…」と書かれていました。効果音を鳴らすには結構コードを自前で書かないといけないかもしれません。
スクリプトは Java Script と (未確認ですが)Coffee Script にのみ対応しているようです。
最後に
まだ1日しか触っていないのですが、第一印象としてはかなり使えそうでした。
このツールをきっかけに Cocos2d-x 勢が打倒 Unity を果たす日が来るかもしませんよ!
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